応用力と現場力で、若手への技術継承と維持管理を支える要

社員インタビュー

応用力と現場力で、若手への技術継承と維持管理を支える要

高橋
維持部 課長 高橋 さん
入社年
2020年入社
出身校及び学部
工学部 社会環境工学科卒
現在の所属部署
維持部
保有資格
1級土木施工管理技士
趣味・特技
ゴルフ・日曜大工

休日の過ごし方と仕事とのバランス

日々の現場管理や後輩指導では、状況を見極めながら判断する力が求められるため、休日はゴルフや日曜大工などの趣味を通して気持ちをリフレッシュしています。集中力や段取りを意識する時間は、現場での工程管理や品質確保にも通じるものがあり、仕事への良い切り替えになっています。
道興建設では、業務状況に応じた柔軟な働き方ができ、オンとオフのメリハリを大切にしながら働くことができます。プライベートの充実が仕事への前向きな姿勢につながり、安定したパフォーマンスを発揮できる環境だと感じています。

維持部管理監督の一日

7:45

出勤 

気象情報や人員配置の変更などを確認して一日の作業環境を把握します。作業車両の点検と必要な資材・準備などの手配を部下に指示し、現場での安全作業に向けた段取りを整えます。

7:50

維持部ミーティング(当日作業計画・安全確認) 

維持部内で当日の作業計画を共有し、各現場の状況と人員配置を確認します。特に後輩への指導ポイントと管理上の注意事項を明確にし、部署全体での安全管理体制を整えます。 

8:00

朝礼(安全指示・作業計画共有)

現場作業員全員に対して具体的な安全指示と作業手順を説明します。交通規制や周辺環境を考慮した安全対策を指示し、作業中の連絡体制を確認します。現場作業の安全管理に責任を持ち、全員が安心して作業できる環境づくりに取り組んでいます。 

8:15

作業開始・管理業務 

現場へ移動し作業を開始します。現場管理を統括するとともに、若手社員や協力業者への技術指導を重視しています。安全第一はもちろんのこと、高品質な施工を維持し、日々の進捗目標を達成することを心がけています。 

12:00

昼休憩

作業現場の休憩エリアで食事と休息をとりながら、皆と情報交換を通じて現場の状況や改善提案について話し合う重要なコミュニケーションの時間です。 

13:00

午後の作業・管理業務 

午後の作業では、午前中の進捗を確認しながら残り作業を効率的に進めます。完成した箇所の品質検査と写真記録を行い、仕様書との適合性を確認します。常に安全第一を念頭に置きながら、品質の高い作業を継続します。 

16:30

維持部ミーティング(作業実績報告・翌日準備) 

一日の作業実績を整理し、発生した課題や改善策を共有します。翌日の作業計画と必要な資機材調達や作業体制を部署内で調整します。作業の効率化と品質向上に向けた打合せを行い、建設ディレクターとの連携のため必要なデータや情報を提供します。 

16:45

退勤(業務状況により17:45まで)

作業資機材の清掃と格納、整理完了を確認します。明日の準備と書類整理を終えたら退勤します。現場での達成感と仲間との連携を大切にしながら、後輩の指導・育成を通じて充実した毎日を過ごしています。 

Q.

維持部での日常業務について教えてください。また、インフラメンテナンスの仕事で最もやりがいを感じることは何ですか?

札幌市を中心に、下水道に関わる様々な工事の施工管理を担当しています。具体的には調査工、管更生工、開削工、附帯工などの現場で、品質管理から工程管理、安全管理まで幅広く携わっています。
インフラメンテナンスの最大のやりがいは、市民の生活を縁の下で支える重要な役割を担っていることです。特に近年は新設よりも既存インフラの維持管理が社会的に重要視されており、まさに時代のニーズに応える仕事だと実感しています。
目立たない仕事かもしれませんが、社会インフラの安全と機能を守ることで、多くの人々の日常生活を支えているという使命感が私のモチベーションになっています。

Q.

維持管理業務で「この経験が活かされた」「品質向上につながった」といった、やりがいを感じた具体的な経験はありますか?

私の強みは、20代で培った新設工事の経験です。この経験が現在の維持管理業務において大きな価値を発揮しています。
例えば、老朽化した下水管の更生工事において、図面だけでは把握できない埋設状況を、過去の施工経験から正確に予測できたケースがありました。下水道インフラは目に見えない部分が大半を占めるため、新設時の知識と維持管理の経験を組み合わせることで、より効果的な判断が可能になります。
現場の状況を的確に読み取り、最適な解決策を提案できることに、大きなやりがいを感じています。

Q.

38歳での転職で苦労されたことはありますか?新しい会社での技術や仕組みにはどのように適応されましたか?

38歳での転職は確かに新たなステップでした。長年培った自分のやり方がある中で、新しい環境へ適応する必要がありました。
特に最初は、当社独自の品質管理基準や施工管理手法の違いに戸惑いました。しかし、実際に当社のシステムや手法を現場で実践していくうちに、その効果や意義を実感できるようになりました。

適応のために「白紙の状態で学ぶ」姿勢を心がけ、疑問点はその場で解決し、先輩社員に積極的に質問しました。また、当社のメンター制度は非常に助けになりました。ベテラン社員が専任のサポート役として相談に乗ってくれたおかげで、社内のノウハウも早く吸収できました。
会社側も私の前職での経験を尊重し、意見を求めてくれたことが嬉しかったです。この双方向のコミュニケーションにより、半年とかからず新環境に馴染めました。

この経験から、転職成功のカギは「学び直す謙虚さ」と「自分の強みを活かす自信」のバランスだと実感しています。

Q.

維持管理の仕事で「この会社で働いていて良かった」と感じた瞬間はありますか?

最も印象に残っているのは、入社から比較的早い段階でプロジェクトリーダーに抜擢していただいたことです。前職での経験を評価してもらい、年次や在籍期間にとらわれず、実力で任せてもらえる風土に大きな魅力を感じました。チャレンジを後押ししてくれる会社の姿勢に感銘を受けました。
このように、経験とスキルを正当に評価し、実力主義の文化が根付いていることを実感しています。評価は言葉だけでなく、待遇面にも反映されたことで、自分の市場価値を認めてもらえていると感じられました。
また、自分の成長が会社の成長につながり、それが適正に評価されるこのサイクルが確立されていることが、この会社で長く働きたいと思える最大の理由です。

Q.

新人指導や後輩育成で心がけていることはありますか?

私が後輩指導で大切にしているのは、『考える力を育てる』ことです。正解をすぐに教えるのではなく、自分で考えて答えを導き出すプロセスを重視しています。現場での判断が必要な場面では「この状況をどう考える?」と問いかけ、まずは相手の意見を引き出すようにしています。安全管理や品質に関わる重要事項については明確に指導しますが、それ以外では部下の考えを尊重し、自主性を育むよう心がけています。
正直なところ、私自身のこだわりから「こうすべきだ」という思いが強くなることもあり、押し付けにならないようバランスを保つのは簡単ではありません。これは私の課題でもあります。

Q.

中途採用者として感じる道興建設の魅力や、転職を成功させるポイントがあれば教えてください。

道興建設の最大の魅力は、その多様な事業基盤です。元請工事のノウハウを持ちつつ、下請工事も手掛け、さらに直営部隊や自社工事車両による自社施工も行っています。この多角的な展開が、建設業界の変化に柔軟に対応できる強みとなっています。

転職成功のポイントは、自分の専門性と経験を明確に把握し、会社でどう活かせるかを具体的にイメージすることです。また、謙虚に学ぶ姿勢と自分の経験を適切に活かすバランス感覚も大切です。道興建設は個人の能力と経験を尊重する文化があり、年齢に関わらずチャレンジできる環境です。技術力のある中途採用者にとって、専門性を発揮しながら成長できる理想的な職場だと実感しています。

Q.

今後のキャリアで挑戦してみたいことや、維持管理分野での目標があれば教えてください。

私の最大の目標は『若手育成』を通じて、会社の技術基盤を強化することです。現場管理者と技能工の両方で次世代を担う人材を育てることに力を入れたいと考えています。
特に重視したいのは、単なる技術伝承だけでなく、問題解決能力や現場判断力を持った人材の育成です。インフラ維持管理の重要性が高まる中、技術と人材の両面で会社の基盤強化に貢献していきたいです。

Q.

インフラメンテナンス分野に興味を持つ方に、この仕事の魅力や必要なスキルについてアドバイスをお願いします。

インフラメンテナンス分野の魅力は、社会の安全と機能を支える重要な役割にあります。高度経済成長期に整備されたインフラの老朽化が進む中、この分野の需要は今後ますます高まるため、安定性と将来性を兼ね備えた仕事です。
この分野で最も重要なのは「応用力」です。周りから教わったことをただ覚えるだけでは限界があります。現場では想定通りに進まないことが多く、単なる知識の暗記では不十分です。学んだ知識や経験を、その場の状況に合わせて柔軟に応用できる力が求められます。