- 入社年
- 2009年入社
- 出身校及び学部
- 工学部 土木工学科
- 現在の所属部署
- 工事部
- 保有資格
- 1 級土木施工管理技士 、二等無人航空機操縦士
- 趣味・特技
- クルマいじり
休日の過ごし方と仕事とのバランス
現場では安全管理や品質確保、工程調整など常に高い集中力が求められるため、休日は趣味のクルマいじりを楽しみながら、気持ちをリフレッシュしています。機械の構造を考え、手を動かす時間は頭の切り替えにもなり、仕事での判断力や発想力にも良い影響を与えていると感じています。
道興建設では、週休二日制の定着や残業削減など働き方改革が進んでおり、オンとオフのメリハリを大切にしながら働くことができます。プライベートを充実させることで仕事にも前向きに向き合い、長期的に安定したパフォーマンスを発揮できる環境が整っています。
工事部作業所所長の一日
出勤・作業所安全確認
出勤後、各担当責任者からの安全点検結果などの報告を受けて作業所全体の状況を把握し、必要性により追加の安全対策を検討します。作業の優先順位と注意事項を整理し、各担当職員に明確な指示を行って現場運営を円滑に進めます。
朝礼(安全指示・作業計画共有)
作業所全体の朝礼で当日の作業計画と安全方針を周知し、作業条件とリスク要因に基づく安全指示を行います。続いて作業班毎の詳細打合せにより安全意識を共有し、全員が一丸となって取り組める作業体制を構築します。
作業所ミーティング(協力業者との打合せ)
協力業者の責任者と詳細な打合せを行い、当日の作業内容と工程を調整します。各業者間の作業連携や技術的な課題を確認し、効率的な施工体制を整えます。全体工程の管理と品質確保に向けた指示を行い、協力業者との信頼関係を築きながら現場運営を円滑に進めます。
作業所パトロール(品質・安全管理)
現場を巡回し、各作業箇所の品質管理と安全管理状況を直接確認します。施工状況が設計図書に適合しているかを確認します。問題があれば即座に指示を行い、改善を行います。
昼休憩
作業所事務所で食事と休息をとりながら、職員との自然な会話の中から現場の状況や課題を感じ取り、改善のヒントを得る大切な時間です。
協力業者打合せ(工程調整・技術検討)
午後の作業と翌日以降の作業について協力業者と工程調整や技術検討を行います。全員の経験と技術知識を結集し、施工方法の最適化や品質向上策を協議して効率的で確実な施工を実現します。
図面チェック・書類作成(施工管理業務)
設計図書の詳細確認と施工管理に必要な書類作成を行います。施工計画書や品質管理資料の作成・更新を行い、工事の進捗状況を正確に記録します。
作業所パトロール(進捗・安全管理)
午後の作業進捗状況を直接確認し、当日の目標達成度を評価します。安全管理状況を再度確認して作業終了に向けた安全確保を徹底し、一日の作業を総括して翌日以降の工程に向けた課題や改善点を把握します。
退勤(業務状況により17:30まで)
職員の報告書のチェックと一日を通じて得られた情報や課題の整理を行い、翌日以降の円滑な現場運営に向けた準備を行います。職員との対話や現場での気づきを大切にし、継続的な品質向上と安全管理、優秀な技術者の育成に努めています。
15年にわたる道興建設でのキャリアを振り返っていかがですか?
自分が関わったプロジェクトが形となって未来に残るという建設業の醍醐味を日々実感しています。道興建設では、技術的難易度の高い案件に携わる機会が多く、高品質な施工を実現できる技術力と組織力があります。
インフラ整備事業では、道路の改良や新設、橋梁、河川改修、上下水道など様々な構造物を手がけることで、地域の発展と安全に直接貢献できる喜びがあります。自分の手がけた構造物が地域の方々に長く利用され、社会貢献につながることにやりがいと誇りを感じています。
管理職として印象に残っているプロジェクトや、チームで乗り越えた困難な案件はありますか?
石狩市での橋梁下部工事が最も印象深いプロジェクトです。冬期の厳しい気象条件下での施工で、気温がマイナス20℃を下回る日もあり、コンクリート養生や品質管理に高度な技術が求められました。特に1~2月は毎日が吹雪との闘いでしたが、温度センサーによるリアルタイム養生管理、クラウド型工程管理システムを導入し、日々変化する気象条件に合わせた作業計画の迅速な調整を実現することで、現場スタッフ全員の団結力で工期内に高品質な構造物を完成させました。現場関係者からの信頼を獲得できたことは、管理職として最も誇らしい経験です。
部下の技術者育成において、現代の若手に必要なスキルや心構えをどのように指導されていますか?
建設業界は今、デジタルトランスフォーメーションの波が押し寄せており、従来の技術に加えてICTリテラシーも求められています。
当社では若手にOJTだけでなく、BIM/CIMやドローン測量などの最新技術研修の機会を積極的に提供しています。
また、実践を通じて学ぶ「現場主義」の精神で、理論だけでなく多様な現場経験を重視し、失敗から学ぶ姿勢を大切にしています。
技術だけでなく、発注者や協力会社とのコミュニケーション能力も重要なため、若手のうちから打合せや調整業務を経験させ、総合的な問題解決能力を育成しています。
今後の建設業界の展望と、道興建設が目指すべき方向性についてお聞かせください。
建設業界は労働力不足やデジタル化の遅れ、高齢化など多くの課題を抱えていますが、これらは変革の大きなチャンスでもあります。
道興建設では、施工管理システムや現場情報の連携アプリを全社的に導入し、スマートフォンやタブレットで図面や作業指示書、工程管理表などの情報をリアルタイムで共有できる環境を構築しています。
また、ワークライフバランスを重視した働き方改革にも取り組んでおり、週休二日制は定着、残業削減も進んでいます。
今後は、3次元データの活用を広げ、BIM/CIMによる施工の効率化や、データ分析による品質向上など、デジタル技術をさらに活用した業務改善と、若手が活躍できる環境づくりに力を入れ、次世代にとっても魅力ある建設会社を目指しています。
15年間で感じる道興建設の変化や成長について教えてください。特にDX化や働き方改革などの取り組みで印象的なものはありますか?
入社当時と比べ、当社のデジタル化への取り組みが着実に進展していることを実感しています。こうした取り組みは優良工事等の表彰という形で評価されています。
具体的なDX事例として、道路工事でMMS(モービルマッピングシステム)測量を導入しました。これにより従来の10分の1の時間で高精度な点群データを取得し、最適な施工計画の立案が可能になりました。
また、ウェアラブルカメラを活用した遠隔臨場や、バックオフィス業務のクラウド化により、書類作成の効率化や情報共有の迅速化を実現しています。
これらの取り組みの結果、残業時間も年々減少し、職場環境の改善が進んでいます。建設業界全体ではまだデジタル化の余地が大きいですが、当社は業界の中でも先進的な取り組みを続けています。
管理職として感じる、この会社で働くやりがいや責任について教えてください。また、道興建設の企業文化や強みをどのように次世代に継承していきたいですか?
道興建設の最大の強みは、「現場第一主義」と「技術革新への挑戦」が共存する社風です。施工中は工事に携わる者同士で、さまざまなアイデアや意見を出し合い、自由な議論から効率的な施工方法や問題解決策が生まれることが多いです。当社では若手の成長を重視しており、必要な資格を取得した若手技術者に適切なサポート体制を整えながら責任者として経験を積ませる機会を提供しています。また、社会的貢献活動やボランティアへの取り組みなど、地域に根差した活動も盛んです。
道興建設で動く魅力は、北海道の未来を作る仕事に携われることと、自分のアイデアが形になる喜びを実感できる環境があることだと思います。
管理職を目指す技術者や、リーダーシップを発揮したい方に、アドバイスやメッセージをお願いします。
建設業界のリーダーに必要なのは、「技術力」「判断力」「人間力」の3つだと考えています。
まず、明確な目標設定と計画立案能力を磨き、その上で他の社員と積極的にコミュニケーションを取ることが重要です。道興建設では、若手のうちから実践経験を積む機会が豊富にあります。計画立案から進捗管理、協力会社との調整まで一連のプロセスを経験することで、総合的な判断力と統率力が養われます。
また、当社では失敗を恐れずチャレンジする姿勢を評価する文化があるため、新しい技術や工法に積極的に挑戦してください。
建設業は形に残る仕事だからこそ、自分の決断に責任を持ち、現場の安全と品質を守る強い意志が必要です。皆さんの成長を会社全体でサポートする体制が整っていますので、ぜひ道興建設で建設技術者としての可能性を広げてください。